ツシマヤマネコ米を喫食して
2025年11月に行われたけものフレンズ展において販売されたツシマヤマネコ米を入手できる機会に恵まれたため、実際に喫食してみた。

ツシマヤマネコ米の米袋近影 撮影KMPA!
ツシマヤマネコ米を喫食するにあたり、日常的に食用に用いられている米と比較することで、動物と共生する形態で育成した米の特徴について思いをはせた。比較は4名で主に味と食感について行い、個人の受けた感触を自由記述で記録した。米を炊く際の水は水道水(日本国の衛生基準を満たしたもの)を使用し、炊飯方法は同一の炊飯器(日本製)を使用した。また、対照群の米は九州で一般的に販売されていた2025年の新米を用いた。
食感については4人に共通して対照群よりもやや柔らかい、口の中でほどけやすいといった感想が得られた。味について3名が対照群と比べ甘味がやや薄いという感想であった。結果として、ツシマヤマネコ米は対照群と比較しやや薄味であるという感想になった。自由記述での感想として、炊く前の米が白っぽい、小さい、割れているものがあるといったものが挙げられた。
2025年におけるトピックとして、記録的な猛暑といった気象条件によるコメの生育阻害があった(農林水産省ホームページ 米の需給状況の現状について(令和7年11月14日) 2025年11月15日閲覧(https://www.maff.go.jp/j/syouan/keikaku/soukatu/attach/pdf/r6_kome_ryutu-364.pdf))。また、高温状態が続くことで稲に与える影響に白未熟粒、胴割れ粒というものが挙げられる(農林水産省ホームページ 令和5、6年猛暑年の特徴、及び水稲作への影響と対策技術 p6 2025年11月15日閲覧(https://www.maff.go.jp/kanto/seisan/nousan/suiden/kouon/attach/pdf/250120-21.pdf))。これらのことより、対照群と比較して感じられた食味は2025年の猛暑により引き起こされたものであると考えられる。
ツシマヤマネコ米の栽培条件として、農薬の使用削減、化学肥料削減等の基準が定められている(佐護ヤマネコ稲作研究会ホームページ 佐護ツシマヤマネコ米栽培基準 2025年11月15日閲覧(http://www.yamanekomai.com/9criteria.html))。これらの基準を満たすことにより、田に集まる虫を増加させ、虫を捕食する小生物を装荷させることを介してツシマヤマネコの餌を増加させ、ツシマヤマネコの生存環境を整えることが可能である。一方で、米の生育状況は環境要因の影響を大きく受けうるといえる。
ツシマヤマネコ米をよりおいしくいただくには環境が整っていく必要がある。そのためには多くのコストが必要になる。このコストを我々消費者が「食べて応援」することによって賄うことができる、これが遠方にいてもツシマヤマネコと共生できる一つの解なのではないかと考えた。
ツシマヤマネコの現状、共生を考えるきっかけとなった佐護ツシマヤマネコ米、けものフレンズコラボのものを購入することは困難(執筆時点で次回入荷未定)だが、コラボ以外のものであれば購入が可能である(佐護ヤマネコ稲作研究会ホームページ 佐護ツシマヤマネコ米を購入するには 2025年11月15日閲覧(http://www.yamanekomai.com/10purchase.html))。この長文にお付き合いいただいた皆様にも佐護ツシマヤマネコ米を味わっていただけたらと思います。
2025年11月26日 星砂猫純薬kzk
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